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張込みの基本REPORT #7

◆張込みの基本



張込みは、作戦と技術の両方を必要とします。



まずは作戦ですが、張込みの目的によって作戦が変わります。
面取りの為の張込みなのか、尾行を伴う本調査を行う為の張込みなのか。
急を要する調査以外は、面取りと本調査を別日に行うことが理想的です。
よって、今回は面取りと本調査を別日に行うのを前提とした張込みの基本を説明します。



面取りの為の張込みは、目的が面取りなので、調査対象者に見られるのは覚悟します。
見られるというリスクを負うのですから、必ず面取りを成功させなければいけません。
リスクだけ負って、成功しないのはプロとして失格です。
なので、面取りを目的とした張込みは、リスクを承知で、目的を達成させる方法で行って構いません。もちろんリスクは最小限にしましょう。



尾行を伴う本調査の為の張込みでは、極力リスクを負わない様にする必要があります。
調査対象者の視界に入らない様にすること。面取りは済んでいるので、顔は一瞬だけ見て判断します。(これぐらいはできないといけません。)調査対象者が駅方面へ向かう可能性が高いのなら、駅とは反対側で張込むのが理想。どちらに向かうかわからないような時は、確率が1%でも低いと判断できる方で張込みます。



技術面で大切な事は発覚を避けることです。
張込み時から尾行に移行する時は、調査対象者に発覚する可能性が高い場面でもあります。
絶対に避けなければいけないのは「同調行動」。
調査対象者が出たと同時に調査員も動くことです。
タイミングが合ってしまうと、感の鋭い調査対象者だと、気づかれてしまいます。
「探偵かな?」と思う調査対象者は少ないでしょうが、「ヘンな奴がいるな」と覚えられてしまいます。これは避けなければいけません。



どのような張込みでも、基本的な考え方は、「隠れないこと」「近隣住民に怪しまれないこと」「浮いた存在にならないこと」「設定をもっておくこと」が大切です。



「設定をもっておくこと」に関しては、後日改めて説明します。



探偵は尾行時もそうですが、コソコソと張込みをしてはいけません。
堂々と調査を行いましょう。それが大切です。