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探偵ラボは、探偵に関する情報発信サイトです。

探偵の服装REPORT #3

探偵の服装

探偵には、基本的に大切にしなくてはいけない事があります。
探偵は調査を行う際、様々な場所に行かなくては行けません。
大切なのは常に「その場所」「その時」「その空気」「その色」「その流れ」に溶け込むということ。



一人の男性を調査していると仮定します。
その男性の自宅は、住宅街にある一軒家。
その男性の職場は不明。
自宅を出るのは朝7時〜8時の間。
まずは、張込み・尾行を行って職場を突き止めます。
あなたは、どのような服装で調査にあたりますか?



服装は大きく分けて2つから考えます。スーツか私服か。
服装は調査を行う場所によって決めます。その場所に溶け込むのです。
今回は住宅街での張込みから調査がスタートします。スーツか私服か。
次に、尾行を開始し、バスや電車を利用しながら職場へと向かいます。
この時の服装は、スーツがいいのか、私服がいいのか。
最後に対象者の職場での尾行となります。
どのような建物に対象者の職場が入っているのか、現時点では不明です。
大きなオフィスビルなのか?小さなオフィスビルなのか?マンションなのか?
一軒家なのか?



総合的に考えて今回の調査では、私はスーツを選びます。
住宅街での張込みでスーツは怪しまれる可能性が高いですが、張込み時間が約1時間であること、
朝の通勤時間帯なのでスーツ姿で出勤する人達がいることを考慮して、住宅街での朝の1時間の張込みはそこまでリスクがないと判断しました。ただ注意しなくてはいけないのは、「スーツ姿で突っ立ている」を誰にも見られてはいけません。常に動いている事。次に、バスや電車ではどうでしょう。これも朝の通勤時間帯ですので、スーツ姿の人達がいると判断できます。最後に対象者の勤務先ですが、小さなオフィスビル。マンション・一軒家の場合だと、スーツでも私服でもそれほどリスクに差はありません。しかし、大きなオフィスビルの場合、私服で出勤する人は少ないです。ほとんどの方がスーツです。私服での出勤が認められてきている今の時代でも、ほとんどの方がスーツで出勤しているのが現状です。勤務先を判明させる目的を達成させることが出来る可能性を高める為にスーツを選びました。



大切なのは、最小限のリスクで調査を達成させることです。
今回のケースで、対象者の職場が人通りの少ない郊外の住宅街にあったらどうでしょう。
スーツ姿の人は周りには居ない状態での尾行が続きます。私は真っ先に怪しまれていたでしょう。
このように調査は行ってみないとわからないのです。



調査開始時の服装は、現時点で判明している情報と、対象者の動きをいくつも推測し、
リスクを最小限に押さえながら、調査を達成することができる服装を選びましょう。



探偵は、カメレオンのように、「その場所」「その時」「その空気」「その色」「その流れ」に溶け込むのです。